ホテルのバイキングは、日常では味わえないような贅沢な料理がたくさん並べられています。
ホテルの料理人が作った自慢の逸品が並ぶビュッフェで、好みの料理を自由に選び、心ゆくまで堪能できる喜びは格別です。
まさに至福のひとときですが、ほかのお客さんへの配慮を忘れずに、適量(食べられる量)を心がけるのがマナーです。
さて、ここで気になる疑問が浮かびます。
バイキングの料理を持ち帰ることはできる?
そこで今回の記事では、ホテルでバイキングを持ち帰るのはありなのか詳しく解説していきます。
ホテルでバイキングの食材を持ち帰るのは大丈夫?
結論から申し上げますと、ほとんどの場合はホテル側から注意を受けることになるでしょう。
多くのホテルでは、バイキング料理の持ち帰りを禁止しています。
その主な理由は、食品衛生上の懸念からです。
料理は繊細なので、適切な保存状態でなければ、品質が劣化してしまいます(とくに「生もの」は劣化しやすいです)。
また、最悪の場合では食中毒のリスクも生じかねません。
ホテルの外に持ち出せば、温度管理が難しくなり、こうした問題が起こる可能性は否定できないのです。
もし持ち帰った料理で体調を崩し、ホテルに苦情を申し立てたとしても、ホテル側としては対応のしようがありません。
このような事態を未然に防ぐため、持ち帰りを禁止しているのです。
持ち帰りを容認しているホテルはある?
ネット上では、バイキングで持ち帰りを容認しているホテルもあるという噂があります。
しかし、新型コロナウイルス感染症の流行以降は、そのような寛容な対応はほとんど見られなくなりました。
万が一、お客さんが持ち帰ろうとして注意する場合でも、ホテルスタッフは丁寧に対応します。
「申し訳ございませんが、衛生面の観点から、お料理のお持ち帰りはご遠慮いただいております」といった具合です。
ホテルのバイキングを最大限楽しむためにも、常識的な振る舞いを心がけ、その場で美味しく召し上がることをおすすめします!
ホテルでバイキングの食材を持ち帰ると窃盗罪になる?
ホテルのバイキングで料理を持ち帰ることには、健康面だけでなく法的側面からもリスクがあります。
単なるマナー違反を超えて、窃盗罪(刑法235条)に抵触する可能性があるのです。
(窃盗)
第二百三十五条 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
刑法 | e-Gov法令検索
これは、食べ放題のサービスが通常、店内での飲食に限定されているためです。
ホテルのバイキングも同様に見られる可能性が高いでしょう。
バイキング料金には、決められた時間内に店内で食事を楽しむ権利が含まれていますが、料理の持ち帰りは含まれていないと解釈されるのが一般的です。
この法的リスクを考慮すると、バイキングの料理を持ち帰ることは避けるべきだと言えます。
【まとめ】ホテルのバイキングは、その場で堪能しよう!
ホテルのバイキング料理の持ち帰りについて、ここまで見てきた重要なポイントを簡潔にまとめてみましょう。
まず、バイキング料理の持ち帰りは、ほぼ確実にホテル側から注意を受けることになります。
主な理由は、食品衛生の観点からです。
ホテルの外に料理を持ち出すと、適切な温度管理が難しくなり、食品の品質低下や、最悪の場合、食中毒のリスクが生じる可能性があります。
ホテルはお客様の健康と安全を第一に考えているのです。
さらに注目すべきは、この行為が法律に抵触する可能性があるという点です。
食べ放題での料理の無断持ち帰りは、窃盗罪に該当する可能性があります。
このような理由から、ホテルのバイキングを楽しむ際は、料理を持ち帰ろうとせず、その場で美味しくいただくことがおすすめです。
豊富な種類の料理を心ゆくまで味わい、ホテルの雰囲気を存分に楽しむことこそが、バイキングの醍醐味です。
ルールを守りつつ、ステキな食事を通じて、旅の思い出をより良いものにしてくださいね!
コメントを残す