ホテル選びは旅行や出張計画で重要な事項の一つとなります。
ホテルは、昼間に疲れた身体を癒すための大切な空間だからです。
その中でも、客室の「臭い」は見落されがちですが、宿泊の満足度を大きく左右します。
期待に胸を膨らませて客室に入ったとたん、強烈なタバコ臭や湿気臭が鼻につくようでは、快適なホテルステイを期待できないでしょう。
せっかくの滞在も台無しになってしまいます。
そこで、この記事ではホテル選びの際に重要な臭いについて、詳しく解説していきます!
現在、ホテルに滞在中で、客室の臭いが気になるときの対処法だけ知りたい方は、下のリンクをクリックしてください!該当箇所にスキップします!
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ホテルの客室で気になる臭いの原因は何?
まずは、ホテルの客室で気になる臭いの原因は何なのか解説していきます。
最も多いのが「タバコ臭」
ホテルで最も多い臭いの原因は、タバコ臭です。
喫煙ルームはもちろんのこと、禁煙ルームでもタバコ臭が酷いホテルは多数あります。
とくに昨今の喫煙者減少や受動喫煙対策の強化により、喫煙ルームから禁煙ルームに変更された部屋は、壁やカーテン、家具などに昔のタバコ臭が染み付いていることがあります。
また、ベランダでの喫煙や、マナーの悪いほかの宿泊客がルール違反で部屋で喫煙することによって、タバコ臭が広がることもあります。
タバコ臭は、ホテル選びで最も注意したい臭いの1つと言えるでしょう。
湿気やカビによるムワッとした臭い
ホテルの部屋で気になる臭いのもう1つの原因は、湿気やカビによるムワッとした臭いです。
とくに、湿度の高い地域や時期は、ホテルの部屋が湿気を帯びやすくなります。
湿気は、カビの発生を促進し、不快な臭いの原因となるのです。
また、ホテルの浴室や洗面所は、水回りであるため湿気が溜まりやすく、カビ臭の原因になります。
さらに、エアコンの吹き出し口やフィルターにカビが生えていると、部屋全体に嫌な臭いが一気に広がってしまいます。
湿気やカビ臭を防ぐためには、ホテル側がどれだけ対策を取っているかが重要です。
口コミをよくチェックして、換気や除湿、カビ対策で悪いレビューのついていないホテルを選びましょう。
前の宿泊客の残した臭い
ホテルの部屋で気になる臭いの原因として、前の宿泊客の「残り香」も挙げられます。
香水や化粧品の香り、食べ物の臭いなど、前の宿泊客の生活臭が部屋に残っていることがあります。
とくに、ペットを連れての宿泊が可能なホテルでは、ペットの臭いが残っていることが多いです。
前の宿泊客の残り香は、ホテル側の清掃だけでは完全に除去するのが難しい場合もあります。
とくに、長期滞在の宿泊客がいた部屋は、臭いが染み付いていることがあるのです。
宿泊客としては、まずは部屋の換気を十分に行うことで、残り香を軽減できます。
また、あまりにも酷いときはホテル側に消臭対策を依頼することも有効です。
例えば、消臭スプレーを借りるなど、ホテル側にしてもらえることはあります。
前の宿泊客の残り香は、完全に避けられませんが、適切な対策で臭いを最小限に抑えられます!
清掃用洗剤の強い匂い
ホテルの部屋で気になる臭いとして、清掃用洗剤の強い匂いもあります。
とくに清潔感に気を遣っているホテルほど、清掃では衛生面重視で強力な洗剤を使用していることが多いです。
その結果、部屋全体に洗剤の強い匂いが充満してしまうことがあるのです。
とくに、清掃直後の部屋は、洗剤の匂いが強く感じられます。
この洗剤の匂いは、化学物質に敏感な人にとっては、頭痛やめまいの原因になることもあります(化学物質過敏症と呼ばれます)。
せっかくの旅行を台無しにしてしまうほどの不快感を与えてしまうことも考えられるでしょう。
快適な宿泊を実現するためには、清掃用洗剤の匂いに対して悪い口コミがないホテルを選びましょう!
消臭に優れたホテルの特徴4選
次に消臭に優れたホテルの特徴を紹介していきます。
これからホテルを探すという方は、ぜひ参考にしてくださいね!
全館禁煙または喫煙ルームの分離を完全実施している
消臭対策に力を入れているホテルの特徴として、全館禁煙または喫煙ルームの徹底した分離が挙げられます。
2020年には健康増進法改正が全面施行されました。
とは言え、喫煙ルームから禁煙ルームに変更されたばかりの部屋などでは、壁やカーテン、家具にタバコ臭が染み付いていることがあり、完全に臭いを除去するのは難しいのです。
そのため、消臭に優れたホテルでは、全館を禁煙にするか、喫煙ルームと禁煙ルームを遠距離に完全分離するなどの対策を講じています。
また、喫煙ルームでは特別な脱臭機や換気システムを導入し、臭いが禁煙ルームに広がらないようにしているホテルもあります。
宿泊客としては、このような優れたホテルを選ぶことで、タバコ臭を避けられます。
ちなみに、以下のホテル予約サイトでは禁煙ルームの有無でホテルを絞り込み検索することが可能です。
ホテルでのタバコの臭いが気になるという方は、ぜひ利用してみてください!
オゾン脱臭機を導入している
消臭に優れたホテルの特徴として、オゾン脱臭機を導入しているという点が挙げられます。
オゾン脱臭機は、オゾンの強力な酸化力を利用して、様々な臭いを分解・除去する機器のことです。
タバコ臭、生活臭、カビ臭など、ホテルの部屋で発生する様々な臭いに効果を発揮します。
部屋の広さや臭いの強さに合わせて、適切な濃度と時間でオゾンを発生させるのです。
臭いが気になる方は、清掃時にオゾン脱臭機を使用しているホテルを選ぶといいでしょう。
ちなみにですが、オゾン脱臭中は基本的に部屋へ入ることができません。
活性炭などの消臭剤の使用している
消臭に優れたホテルでは、活性炭などの消臭剤を効果的に使用していることも多いです。
活性炭は、多孔質の構造を持ち、様々な臭いの原因物質を吸着する性質があります。
ホテルの部屋には、タバコ臭、生活臭、カビ臭など、様々な臭いが存在するため、活性炭は非常に有効な消臭剤です。
優れたホテルでは、活性炭を使用した空気清浄機や脱臭機を設置したり、活性炭を含むルームフレグランスを使用したりすることで、部屋の臭いを軽減しています。
また、脱臭力の高い活性炭シートを冷蔵庫や下駄箱に敷いたり、活性炭入りの消臭スプレーを使用したりするホテルもあります。
定期的な客室のメンテナンスとディープクリーニングを行っている
消臭に優れたホテルの特徴として、定期的な客室のメンテナンスとディープクリーニング(深層清掃)が挙げられます。
ホテルの部屋は、多くの宿泊客が利用するため、様々な臭いが蓄積しやすい環境です。
また、カーペットや家具、カーテンなどは、臭いが染み付きやすく、通常の清掃だけでは完全に臭いを除去するのが難しいのです。
そのため、消臭に力を入れているホテルでは、定期的に客室のディープクリーニングを行っています。
例えば、カーペットのシャンプー、ソファやマットレスの丸洗い、エアコンのフィルター清掃など、通常の清掃では行き届かない場所まで徹底的に洗浄しています。
また、壁紙の張り替えや家具の入れ替えなど、大規模なメンテナンスを定期的に実施するホテルまで一部にはあるのです。
ホテル選びの際の消臭対策チェックポイント
ここからは、ホテル選びの際の消臭対策チェックポイントを紹介していきます!
ここで紹介するポイントをチェックして予約すれば、ホテルで臭いに悩まされる可能性を下げられます!
公式サイトや口コミで臭いについての情報を確認する
ホテル選びの際に、消臭対策をチェックするポイントとして、公式サイトや口コミ、SNSなどでの情報確認が挙げられます。
ホテルは公式サイトで、客室の空気環境についての情報を掲載しているところが多いです。
また、全館禁煙、喫煙ルームの分離、オゾン脱臭の実施など、消臭に関連する情報を確認できます。
そして、ホテル予約サイトやレビューサイトの口コミは、実際の宿泊客の評価を知るための貴重な情報源です。
口コミには、部屋の臭いについての具体的な感想が書かれていることがあります。
「タバコ臭がきつい」「カビ臭い」など、臭いに関する評価が多い場合は、消臭対策が不十分である可能性が高いです。
逆に、「快適に過ごせた」など、高評価の口コミが多いホテルは、消臭対策に力を入れている証拠です。
ただし、口コミの内容は主観的なものであるため、鵜呑みにせず、複数の口コミを比較しましょう。
予約時に禁煙ルームを指定しておく
ホテル選びの際に消臭対策として重要なのが、予約時の禁煙ルームの指定です。
多くのホテルでは、喫煙ルームと禁煙ルームが別々に用意されています。
喫煙ルームは、壁やカーテン、家具にタバコ臭が染み付いていることがあり、完全に臭いを除去するのは難しいのです。
禁煙ルームを指定することで、タバコ臭を避けられます。
ただし、禁煙ルームを予約しても、喫煙ルームが近くにあると、タバコ臭が漏れてくる場合があります。
そのため、ホテル選びの際は、喫煙ルームと禁煙ルームの配置状況も確認することが大切です。
喫煙フロアと禁煙フロアが完全に分離されているホテルや、喫煙ルームが少ないホテルは、禁煙ルームで快適に過ごせる可能性が高いでしょう。
禁煙ルームの指定は、消臭対策の基本中の基本です。
予約時に必ず確認しましょう!
フロントへ消臭の要望を伝える
ホテル選びの際に、消臭対策として見落としがちなのが、フロントへの消臭要望の伝達です。
ホテルによっては、宿泊客からの要望に柔軟に対応してくれる場合があります。
チェックイン時やチェックイン前に、消臭に関する要望をフロントに伝えることで、より快適な滞在が期待できます。
例えば、「喫煙ルームから禁煙ルームに変更された部屋は避けてほしい」「できるだけ臭いの少ない部屋を用意してほしい」など、具体的な要望を伝えることが大切です。
また、「化学物質過敏症なので、清掃用洗剤の匂いが気になる」など、個人的な事情を説明することで、ホテル側の理解を得られる場合もあります。
ただし、フロントへの要望は、あくまでも要望であり、必ず実現するとは限りません。
ホテル側の事情や、予約状況によっては、要望に応えられない場合もあります。
とは言え、要望を伝えることでホテル側の消臭対策に対する意識を高められるはずです。
客室の換気状況をチェックする
ホテル選びの際に、消臭対策として確認しておきたいポイントが、客室の換気状況です。
適切な換気は、部屋の臭いを軽減するために欠かせません。
とくに、喫煙ルームや湿気の多い部屋では、換気が重要になります。
ホテル選びの際は、客室の換気状況について、公式サイトや口コミ、SNSで情報収集することがおすすめです。
「窓が開けられない」「換気扇がない」など、換気に関する苦情が多いホテルは、避けたほうが無難でしょう。
また、チェックイン時には実際に部屋の換気状況を確認することも大切です。
換気が不十分な場合は、フロントに換気を依頼したり、自分で窓を開けて換気したりすることで、臭いを軽減できます。
客室が臭いときの対処法は?自分でできる対策を紹介
最後に!臭い部屋に泊まることになってしまったときの対処法を紹介していきます。
窓を開けて換気を行う
持参した消臭スプレーを使用する
加湿器や除湿器を活用する
アロマや芳香剤を使用する
それでは一つひとつ見ていきましょう!
窓を開けて換気を行う
ホテルの部屋で気になる臭いを取り除くために、最初に試したい対策が窓を開けての換気です。
シンプルですが、新鮮な空気を部屋に取り入れることで、こもった臭いを一気に追い出せます。
とくに、喫煙ルームや湿気の多い部屋では、換気が効果的です。
窓を開ける際は、できるだけ長い時間開けておくことがポイントとなります。
5分や10分では、臭いを十分に取り除くことは難しいでしょう。
少なくとも30分以上、できれば1時間以上は窓を開けておくことをおすすめします。
また、窓を開ける際は、ドアも開けて、部屋の空気を循環させることが大切です。
ただし、窓を開けての換気には注意点もあります。
花粉の多い季節や、大気汚染の激しい地域では、屋外の空気が部屋の空気よりも悪化する可能性があります。
また、虫の侵入や、防犯上の問題もあるため、窓を開けっぱなしにして部屋を離れるのは避けたほうが良いでしょう。
窓を開けての換気は、状況に応じて適切に行うことが大切です。
持参した消臭スプレーを使用する
ホテルの部屋で臭いが気になる場合、持参した消臭スプレーを使用するのも効果的な対策の1つです。
市販の消臭スプレーは、様々な種類があり、臭いの原因に合わせて選ぶことができます。
例えば、タバコ臭にはタバコ専用の消臭スプレー、ペット臭にはペット用の消臭スプレーなどがおすすめです。
消臭スプレーを使用する際は、部屋全体に行き渡るように、細かく噴霧することがポイントです。
とくに、臭いが強い場所や、衣類には重点的に噴霧しましょう。
また、窓を開けての換気と併用することで、より高い消臭効果が期待できます。
ただし、消臭スプレーの使用には注意点も多いです。
化学物質に敏感な人は、消臭スプレーの匂いで体調を崩す可能性があります。
そして消臭スプレーの成分によっては、家具や壁などを傷める恐れもあります。
消臭スプレーを使用する際は、成分表示を確認し、安全性に配慮することが大切です。
加湿器や除湿器を活用する
ホテルの部屋で臭いが気になる場合、加湿器や除湿器を活用するのも有効な対策の1つです。
適切な湿度管理は、臭いの発生を抑制するために重要です。
とくに、湿気の多い部屋では、除湿器を使用することで、カビ臭や湿気臭を防ぐことができます。
除湿器を使用する際は、適度な温度と運転時間を設定することがポイントです。
使い方を誤ると肺炎のリスクも考えられるので気をつけましょう。
また、加湿器は空気が乾燥している場合に活用すると良いでしょう。
適度な湿度は、呼吸器系の不調を防ぐだけでなく、臭いの発生も抑制してくれます。
ただし、加湿器の使用にも注意点もあります。
加湿器の水タンクや吸気口は、定期的に清掃し、雑菌の繁殖を防ぐ必要があります。
加湿器も使い方を間違えてしまうと肺炎のリスクも考えられるのでご注意ください。
アロマや芳香剤を使用する
ホテルの部屋で臭いが気になる場合、アロマや芳香剤を使用するのも効果的な対策の1つです。
芳香剤は、部屋に好みの香りを与えることで、嫌な臭いを和らげてくれます。
また、リラックス効果のある香りを選ぶことで、快適な滞在をサポートしてくれるでしょう。
芳香剤には様々なタイプがあります。
アロマオイルを使用するディフューザー、スティックタイプの芳香剤、ジェルタイプの芳香剤など、好みや用途に合わせて選択可能です。
また、電池式や電源式の自動噴射タイプもあり、一定時間ごとに自動的に香りを放出してくれます。
ルームフレグランスを使用する際は、香りの強さや持続時間に注意することが大切です。
ただし、香りの好みは人それぞれ異なるため、同室者がいるときは相手の意見も尊重しましょう!
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